上下関係

学生時代に嫌な先輩と過ごさなければいけないことがありましたか?

 

 

私はありませんでした。

1番厄介な1歳差、2歳差の先輩に悪い人がいなくて本当に良かったと思います。

 

 

ユーモアな先輩たちに囲まれた(素晴らしくはない)、恵まれた人生を送ってきた田中です。

 

 

昨今は希薄な人間関係を好むようでして。

面倒な上下関係をなるべく避けて生きていく方が「楽」なようでして。

 

 

しかしながら、人間は共同体に属して生きていくもの。

様々な年齢、立場の違う人たちから得られるものを捨てて、人はいったい何になろうとしているのでしょうか。

 

 

今でこそ塾の人という立場から、多くの年下を抱えることになってしまった人生ですが、学生時代は年上との関係が圧倒的に多い人生でした。

武道(≠スポーツ)とかいう非常に面倒なものをやっていたせいで数多の一方的な暴力を伴う上下関係をみてきた&体験してきましたが、幸いなことに優しい先輩たちが守ってくれる道場だったので、今でも先輩たちとは良好な関係が続いています。

 

7.8歳上から1歳上まで各年代に道場の先輩がいる中で生活してきたので、中学や高校の部活でたかが1歳2歳差でどうこう言われても…って感じですね。

まあ言ってくる人はいなかったんですけど、そういうのを他所で見ると、本当に可哀相だなあと思ったものでした。

 

 

一方で後輩との接し方はどうだったのかといいますと、道場では自分が教わってきたことを下に教えるのが、小学生同士でも自然とおこなわれていました。

人としてオワッテイルたなかが、人に教えることができているのはこの頃の土台があるからだと思います。

 

 

丸一塾の良いところの1つは、年齢に関係なく人間関係があるところです。

特にBBQや合宿といった他の年代との交わりがある機会の後は、塾内でも高校生と中学生が会話しているところを見かけたりします。場合によっては勉強を教えていたりと、こちらが何か言わなくても授かったものを後輩に与えている姿を見ると、非常に嬉しく思いますね。

 

 

コロナ禍後、人間関係というものが薄くなってしまい、その方が「楽」だからという理由で面倒ごとを避ける世界になったように感じます。

しかしながら、それによって「楽しさ」を捨ててしまっていると私は感じています。さらに言うなら、教え教わることによって得られるお互いの謙虚さなども失われていると思います。

 

 

昔は当たり前にあったもの、今では少なくなってしまったもの。

勉強を通してそういったものを少しでも塾で得ることができたらいいなぁと思っております。

 

 

以上、平成ガチ初期ジジイからの、合理化の波に対応しきれない老害じみたお話でしたとさ。