ハッカー×クラッカー

本来の正しい意味を把握していなくて、誤った意味で覚えてしまっている言葉を使ってしまったことがありますか?

 

 

私はあります。

 

 

入試ではそういった間違いが起きやすいものこそ問題で出されるもの。国語の文章題は、読み解く人間の総合力が試されています。

 

 

語彙力を増やすだけでなく、正しい意味で覚えていくこと。

地道な努力を必要とする問題を出し続けて塾生から嫌われている田中です。

 

 

嫌われたところでやらせることは変わらないんですけどね。やりたくなければどうぞお好きにスタイルなので、無視してもらってかまわないよ、と普段から伝えています。

私は困らないし後悔しませんから、が口癖です。嫌な人間ですね。

 

 

 

さて間違った意味で広まっている言葉として、1つあげるとすれば「ハッカー」でしょうか。

 

インターネットが当たり前にある世界になった現代において、誰しもがこの言葉はどこかで聞いたことがあるはずです。アノニマスなどに代表される国際的な集団がサイバー攻撃を仕掛け混乱を引き起こしたり、個人情報を流失させたり。さらに仮想通貨の登場によって、ネット上の資産を国家レベルで盗むことを生業としていたり。こういった人たちを指してハッカーという言葉が使われがちです。

 

しかし、ハッカーの本来の意味は、コンピュータシステムに精通した技術者であり、創造性を持って技術的課題を解決する人を指しています。

 

 

では、我々が思うハッカーの本当の呼び名は、「クラッカー」になります。

 

悪意を持って攻撃や盗難を行うクラッカーは、帽子の色の別名でブラックハットとも呼ばれます。それに対し、技術的な問題解決者にあたるハッカーはホワイトハットになるわけですね。

 

 

何となくのネットの知識なのか、某漫画や某ドラマの影響なのか、私も「ハッカー」という言葉には誤った認識をしており、たまたま出会ったホワイトハッカーの話を聞くことでそうだったんだ、となったわけです。

 

 

ちなみに、悪意はないが、許可なくシステムへ侵入・探索を行う人たちをホワイトとブラックの中間という意味でグレーハットハッカーという言葉もあるそうで。

 

 

このように、言葉は生き物のように変遷していき、時に擬態をして人を騙すこともあります。

 

かつて人類は皆同じ言葉を話していたのに、バベルの塔なんていう傲慢なものを作ってしまったがゆえに、神さまの介入にあって意思疎通を不可能にされ、多数の言語にバラされてしまいました。しかし神さまの介入がなくても、人は同じ言葉を使っているはずなのに認識の間違いを犯し、さらにひどいと全くお話が通じない、なんていうこともありますよね。

「誰しもが自分と同じだ」というこの認識こそが、傲慢の極みなのでしょう。

 

 

間違いを認め、正しい道へと歩んでいきたいと思う、冬の真夜中でありましたとさ(ただし神はいない)