誰を選びますかって話

依怙贔屓(えこひいき)だと批判するよりも、まず贔屓(ひいき)される人間に自分がなれているか考えたことはありますか?

 

 

私はあります、どうも田中です。

 

 

商売の場面などにおいても「ごひいきに」などというワードがありますが、見ず知らずの他人より少しでも知っている人間からモノを買いたい、取引をしたいと思うのは至極当然の話です。

 

 

「依怙(えこ)」のみをしている側は確かに人間的にどうかと思いますが、与えられた機会が均等な場合は依怙にはなりませんよね。

(資本主義の世界である以上、完全なる機会均等なんてことはあり得ませんが)

 

 

コロナ禍があってやれリモートだの何だのと、人と人との繋がりが若干薄れる時期がありましたが、それでも人間は人とのやり取りなしには生きられないものです。

あなたがたの手元にある電子デバイスやインターネット回線の向こう側にいるのは、同じ人間ですよ???(botと会話している人は除きます)

 

 

繋がりだのなんだの、そんな昭和スタイルの話は知りません、と逃げることができれば楽なんですが、そんなことは全くなく。

よく引き合いに出される日本じゃなくて世界なら~ってのも、例えばアメリカ圏だと上司ファミリーとの休日のBBQやら行事やらに積極的に参加していないと商売の機会が与えられず、気に入らないからプロジェクトから外すなんてのも日常茶飯事。昨日まで一緒にいた人間が、急に理由も言わずに職場からいなくなっているなんて当たり前すぎて誰も気にしていないまであります。

 

 

日本が経済的な立場で強く、人口が多くて優位だったころと違い、現代においては少数精鋭であることが求められています。

情報通信技術の発展に伴って世界との距離が近くなった反面、世界と直接コミュニケーションが取れないと商売の機会すら与えられないのです。

だからこそ早くから英語という公用語を学ぶ必要があり、エリートが集ってしのぎを削る場面になると単に通じる英語だけではだめで、正しい英語(学ぶためにはまず正しい日本語)が必要なのであり。

 

 

小さな世界でいえば学校の中、そこから進学先、就職先、商売相手、結婚、最終的には死という場面ですら、人は選び、選ばれという輪廻の中から抜け出すことはできません。

 

 

ステータスが低いものは選ばれにくく、高いものはえらばれやすい。

そのステータスの項目はいくらでもありますが、項目の重要度に差はある。

選ぶゲームのキャラクターと同じですからね。

 

 

学力的な部分以外でも、人としての信頼度というものを軽視してはいけません。

 

 

よく休む人間は大事な時にも休む可能性があるから信頼されないし、納期を守らない人間に重要な取引は任せられません。

コミュニケーションを取れない人間は表舞台に立てないし、まして裏方の仕事なんてもっと任せられないのです。圧倒的なスター性があれば表では活躍できますが、いわゆる裏方ってのは協調第一。

 

 

昭和だろうが、平成だろうが、令和だろうが、人と人とのやり取りは形を変えて多くの場面で必要となります。

 

 

自分の好きな人とだけ繋がっていれば良い、と思うかもしれませんが、ビジネスの場ではそれは許されず。

じゃあビジネスだけの付き合いをしようにも、そのやり方は圧倒的な実力やカリスマ性がなければ、どれだけ信用されるかが反映されてしまうのです。

 

 

 

大人はいま連絡を取ろうとしたときに、小・中・高の頃の90%の人と連絡が取れません。付き合いやすい相手なんて1割以下しかいないのです。

であれば、ビジネスの場でも同じことで、自分と合わない90%の人間とどう接していくか、どのように信用され、気に入られるのか、そこが理解できないと仕事なんてもらえないのです。

 

 

 

 

というお話を、とある研修業界で働いている人にお聞きしました。

ちなみに私には中学から知り合って付き合いが続いて連絡がとれる友達は1人か2人しかいません(笑)

40人×9クラス=360人の1人か2人って、90%どころか多く見積もっても99.5%の人間と連絡とれませんからね。

 

 

 

何とわびしい人生でしょう。

皆さんは同じにならないよう気を付けてください。

以上、友達が少ないことで有名な男からでした。