いなくなった君たちへ

客観的にみて一切自分が悪くないのにも関わらず、人から責められたことはありますか?

 

 

私はあります。数えきれないほどあります。どうも田中です。

 

 

実際そうなった時、多くの人間は自分の正当性を主張するんですかね?

 

おかしな欧米意識(謝罪=負けだから、自らを一切省みないスタイル)で武装して、相手に嚙みつけるだけ嚙みつくケロベロスみたいな人間もどき怪物がいますけど、私は諦観を美徳とするヒューマンなので余計なことは言わずにさっさと消えていなくなるスタイルです。

 

 

対人間で戦うのって疲れますからね。相手が人間ならまだ戦って得られるものがあるんですが、汎用人型決戦兵器とか妖怪とか怪獣とか魑魅魍魎とか戦うだけ無駄ですから。

(そうやって学校の先生は怒ってくれなくなってるんですけど、元来、先生は使徒と戦うことも業務に含まれてるだろと思う今日この頃)

 

お願いだから旧劇版EVA量産機を世の中に放たないでください…という願い。

 

 

 

 

様々なことを揶揄していそうな文ですが、真実や本心を話すつもりはないのでご安心を。

私はいつでも秘密主義者です。

 

 

 

多くの人間が私と同じとは限りませんが、人は「利」にならないことに関しては基本的にしゃべりません。これは教育業界でも同じことで、本当ならば言ってあげて改善させた方がいいことも、余計なトラブルを避ける事なかれ主義がはびこっているので誰も何も言ってくれない世界になっています。

そうやって勘違いしたまま大人になり、第二・第三の旧劇版EVA量産機を…となるのですが、そこをあえて切り込んでみましょうか。

 

 

夏休み前からありがたいことに丸一塾にも多くの新規の問い合わせがありました。新しい顔ぶれが入って雰囲気が変わったクラスもあれば、それと同時に退塾が何名かあったことも事実です。

塾の授業が合わない、成績があがらない、塾が好きではない、金銭的な問題など理由は様々です。どのような理由でも一方から見れば塾が悪くなり、他方から見れば保護者を含めた塾生側に問題あり、ということになります。そのジャッジは多くの客観的事実によって白黒がつきますが、その白黒をつけたところで我々のような塾側に「利」があることはないです。なぜならもうやめてしまうことは確定しているから(戻ってくる可能性がありますが、そこは今回考えないものとします)

 

 

 

新規入塾者が増えることはとてもありがたいことですが、その際に警戒する事例としては他塾からの転塾です。先ほども申し上げた通り、なぜ転塾するに至ったのかの客観的事実を、受け入れる側の塾は持っていません。なぜ変えようとしているのかを子どもと保護者から、つまり一方的な情報で判断することになります。

結果が出ずに転塾を繰り返したり、通信教育だのオンラインだの自宅学習型も含めて中途半端にやってはやめる、このパターンは結局同じことを受け入れ先の塾でもやることが多いです。努力や我慢が出来ないのは子どもだけでなく、保護者側に問題があることも多々。そしてその問題を指摘されていないor自分の責任と受け入れられない場合、旧劇版の空を旋回する量産型EVAが誕生するのです。ぐーるぐる。

 

 

もちろん、環境をかえてやり直すというリセット的思考が悪いわけではありません(習ったこと全部リセットしないとイイデスネ!!)

誰かさんによると、「人は変わる」らしいので…(三つ子の魂百までって言葉もアリマスケドネ!!)

 

 

bite型EVA(biteを辞書でひいてみましょう。かなり広義な言葉です)で己のことを振り返らないマンは、流れ先でも同じことを繰り返すことになるでしょう。

成長にはつながらない、ただの居心地の良さだけを求めて流れていってください。お願いだから飛行形態はやめてください。本当に。

 

 

自省し、主に精神的な部分で区切りをつけ、その上で新たな環境を迎えられれば、転塾は意味のあるものとなるでしょう。実際のところ、塾は通っている全員の学力をあげられているわけではないし、全員の人間的な成長を手助けできているわけでもないです。通っている目的、通うためのモチベーションは千差万別ですから、それぞれの塾で設定している精神的なハードルに達していない子どもが内部にいることはどこでもあります。ゆえにその設定にあっていなければ、環境を変えることは悪いことではありません。

 

 

勉強ができない原因を突き止めた結果、それが5学年前だとしたら(高3の場合は中1or中2、中3の場合は小4)その事実を受け入れて無駄にしてきたものを取り返す努力を、下の学年の子たち以上に時間をかけてやれるかどうかです。君たちが失ってきた時間を取り戻すには、人の倍以上の時間とペースでやり直すしかないのです。その事実を受け入れてください。そしてやり続けてください。

 

旧劇版劣化EVAではなく、いつの日か私のことを見返せるぐらいの「人間」になってください。

以上、別の意味で人でなくなりそうなモノからの戯言でした。